日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

アフリカ

magoso.jp


昨日はアフリカを感じてきました。

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ケニヤ・ナイロビのキベラスラムで

孤児らに夢と希望を与え続ける学校を

支えているメンバーらのトーク&ライブ。

生と死が身近に転がってるシュールな世界で

明るさを失わず前を向いて歩き続ける

「生きる力」を支えるARTとMUSIC。

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12年前、農業の世界に飛び込んだとき

僕のこころが追い求めていたのは

現実を生き抜くしたたかな強さ、

コミュニティや自然とのつながり、

他のいのちと共に生きる智慧だった。

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「いのち」そして「こころ」

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人類始原の地から響いてくる鼓動には

確かに僕を揺さぶってくる何かがある。

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家族やムラ(NATION/互酬によって媒介)、

国家(STATE/力によって媒介)、

資本(CAPITAL/金によって媒介)、

人びとの関係の基礎を構成してきた仕組が

激しく老朽化し、摩耗していくなかで

僕らはどんな世界を創っていくのか。

また少しだけ、解に近づいた気がする。

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こころを「今ここ」に置き続けること。

どんなときもリズムを失わないこと。

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ルールはシンプルでいい。

戻るところなど、ない。

僕らは前に進む。

 

生産者に有利な流通構造とは?

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少し前にネット上では経産省の若手グループによる
プレゼンが話題になっていましたが
農水省の官僚の人たちも頑張ってます。
よい資料があったので農業者の皆さん向けにシェアします。

日本の農産物流通全体がどこへ行こうとしているか、
僕らがどんなイノベーションを起こすべきか
非常に参考になると思います。
(長いけど要点が21~23ページに良くまとめてあります。)

資料はこちら
 ↓
http://www.kantei.go.jp/…/mir…/suishinkaigo_dai1/siryou3.pdf

出元はここ(日本経済再生本部)
 ↓
http://www.kantei.go.jp/…/sin…/keizaisaisei/miraitoshikaigi/

未来のことを本気で考えてみれば、
「強いこと」「大きいこと」を背景に、
下請や納品業者に割引やサービスを要求する
業界慣習・構造とはもうおさらばしたほうがいい。

IT技術を使ってデータをログし、共有していけば
正当な原価構造を反映することくらい
もう技術的には朝飯前なのよね~。
考えるのが面倒くさい人、横着したい人、
自分たちの権益を守りたい人たちが
ごちゃごちゃ言い訳をいい募って邪魔するだけで。

生産段階で資材使用や労働時間を集計して
原価管理するのはプロの生産者として当然でしょ。
それを基にした価格をつけなきゃ、
経営が厳しくなるのは火を見るより明らかだし。

だったらそこのところを皆でシェアしあえば、
お互いの経営のスキルを参考にしながら
自分の経営スキルだって上げていけるんじゃね?
若いやつはそれを見て学べばいいわけだし。
カッコいい経営している人を追いかけて
後継を育てる環境ができるんだ。
なんたって緊張感でるでしょ。それ大事。
これこそオープンイノベーションってやつ。

だってさ、今みたいにライバルが競い合って、
どっちが安くできるか、
どうやって利ザヤを抜くか、って、
腹さぐりあいながら仕事し続けるのは
精神衛生上よくないんだって。

そんなことより皆で教え合って、
互いの生産性上げることにエネルギー使おうぜ。

いずれにしても、これからの時代は
生産者はできるだけ直売に近いかたちでの
販売に切り替えていく必要がある。

だからといって、安定してまとまったロットを
動かそうと思えば、自ら物流機能を持って、
顧客や他の生産者の動向も把握しながら
バリューチェーン全体で調整する必要もわるわけで。

そういう機能を果たしていたのが
本来の「卸売市場」だったんですが、
そこに住む人たちが買う方の意向ばかりを
「忖度する」ようになっちゃったなら
公共性は失われたも同然ですからね。

じゃあ、もう、自分たちでやっちゃえばいいさ。
テクノロジーの進化はそれを可能にしているので。

できる、できる。大丈夫。

YES, WE CAN!

で、今、僕たちが「へんこ」が取り組んでいるのは
ITテクノロジーを活用して生産者が自ら
ネットワーク的な「卸売市場」の機能を担う、
そんなアプリの開発です。
「現場」だからこそできるヤツ、ね。

で、遠からずの未来にはそいつを、
グローバルなハッカーたちと一緒に
がっつりやってみたいな~、などと思ってます。
世界へ展開する日本の農産物流通システムみたいな。
アフリカでも、アジアでも、どこでも行くよw。
いいでしょ~。

ということで、そんな妄想に興味をお持ちの方、
まずはスキルやノウハウを共有して
生産者が直営する卸ネットワークを組んでみませんか?
ということで、ぼちぼち始めてます。

あ、ちなみに、お金出してくれる人も
募集してますよ。そりゃもう、いつだってw。

http://www.kantei.go.jp/…/mir…/suishinkaigo_dai1/siryou3.pdf

経済は選べるものに

www.sensors.jp

おぉ、これはいい!

★最終的に経済は選べるものになっていく

◎遠くの誰かのモノを買ったり、サービスを
受けることができるようになったので
1人が100万円を払うのではなく、100万人が1円を
払うようなビジネスが生まれてきてもいい…

◎今の基本通貨は増えていくのが一般的ですが、
価値が時間とともに減っていく通貨があってもいい。
もしかすると、通貨に賞味期限のようなものが
あってもいいかもしれない...

スマホのなかにお金の流れが凝縮されることで、
結果的に自分の与信スコアが分かるようになる。
人間はそのスコアを上げることに努力するように
なるのではないでしょうか。つまり、お金ではなく
与信を見るだけで良くなる...

◎国家と企業の境界線みたいなものが消失しつつある...
経済はもともと政府の大臣が考えていましたが、
今では企業のCEOや担当者が自分たちの
経済システムを構築しつつある...

◎今後10〜20年、どの経済システムのどの通貨で
自分の価値を保存していくのかを選べるように
なっていくのではないでしょうか。
個人の嗜好に合わせて選べる経済を作りたい...

◎人口統計的に東洋・インドが中心になる
21世紀に経済的価値はいかに変化するのか?

◎FinTechは人間の感情面にいかなる影響を及ぼすのか。
経済にエモーションが復活するのではないか?

テロリズムは自己生成されている

www.fsight.jp

 

テロリズムは誰かが組織しているわけではない。

「憎しみの思想」によって【自己生成】されるのだ。

具体的な「悪の組織」の存在など幻想にすぎず、

ただ憎しみ(悲しみと恨み)の連鎖だけが存在する。

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メイ首相の言葉は明確にそれを伝えた。

今後、テロとの戦いとは、すなわち、

人を憎しみから解放することを意味する。

ならば、それはどのようにしてなされるべきか?

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思想を徹底的に磨き、高めよ。

国家や組織に<こころ>を吹き込め。

ひとつになれ、ひとつになれ...

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CALM DOWN.

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執着を手放せ、我を離れよ。

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あらゆる現実を真正面から見つめ、

心の奥深くに受け容れる。

ありのままに Let It Go...

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色即是空。空即是色。

感受性

美しいもの、優れたものを見たとき

素直に良いと言えるかどうか。

苦しんでいる人を見たときに

手を差し伸べられるかどうか。

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心を動かされないよう、見て見ぬふりして

自分のなかで言い訳を繰り返すうちに

壁が一段、一段と積み重ねられる。

美しいものや苦しい人を笑い、蔑むようになり

己の賢さと冷静さを誇るようになっていく。

それが「心の壁」というもの。

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見ざる、聞かざる、言わざる。

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人はいつだって弱く、妬みと不安に呑まれやすい。

何で自分ではなくあいつがいい想いをするんだとか、

何が起こるか分からないのは嫌だ、不安だとか、

心の底にそんな気持ちがちらりとでも浮かべば

何かしら理由をでっちあげて現実を拒絶する。

それが「心の壁」というもの。

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でも人間は逆のことだってできるんじゃないかな?

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他人のねたみや、不安や恐怖、狡知を、

見て見ぬふりをして受け流す。

にこにこ笑って、ま、いいか。

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見ざる、聞かざる、言わざる。

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ただただ、自分の現実をしっかり受け止めて

そこに浮かび上がる感情を味わい尽くす。

満ち足りて飽きたら、さ、次へ。

そうやって自分自身の状態をキープ(自立)。

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ゆとりが出てくれば、周りを見回して。

心が寂しい人たちは放火魔みたいなものだ。

狭い世界だし、逃げ続けてもキリがないので

延焼を防ぐために鎮火しときましょうか。

しっかり消すことができたらあとは種まき。

それ、焼き畑農業みたいなもんだな。

そうやって「いのち」は広がっていく(共生)。

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まぁ慌てず、ぼちぼちで。

「心の壁」と向き合っていこうか。

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心の壁

tsubolog.com

 

人を連帯させ前に動かしていくのが「ヴィジョン」なら

人と人とを争わせ分裂させるのは「心の壁」・・・

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「”誰もが人生の中で”目的感を持てる世界を創り出す」

ザッカーバーグが語ったヴィジョンはとても魅力的で、

それに呼応して、日常の仕事や暮らしのなかで

自分が実践していけることについて考えています。

ひとりひとりが皆、生きる【目的】を感じながら

イキイキと暮らしていくにはどうすればよいだろうか?

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コミュニティのなかでは、メンバーひとりひとりが

自由に発言し、また行動する雰囲気が、

全体の活力を生み出していきます(平等原理)。

では、それを妨げてしまう「心の壁」は

何故、どのようにつくられていくのでしょう?

そのメカニズムをよく理解したうえで、

絶えず生成される固定観念や感情を

崩していく技術を磨く必要がありそうです。

(「心」のサイエンスとエンジニアリング)

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ってなことで、タイムリーに流れてきた

リンク先の坪井一真さんの記事が

とても参考になりました。

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さっそく実践に移していけるかな!?

ムーブ型かステイ型か

mirai.doda.jp

 

物事を相対する二極に分けて分析する手法は

思考を整理する上でとても役に立つ。

矛盾しあうものが相対するとき推進力が生まれる。

正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)とが

ぶつかり合い融合しあう様を見つめることで

より高次の視界が開けることを受け入れる

弁証法」という思考の習慣だ。

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ヒョウタンから駒」のように

相互作用のなかで予想外の解が現れて、

「はい、次行ってみよう!」ってなる。

それが揚棄アウフヘーベン)というもの。

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組織・コミュニティをどう設計するか?

ムーブ型かステイ型か。

ボトムアップトップダウンか。

グローバルかローカルか。

個人主義全体主義か。

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つまらぬ2者択一で自己規定をせずとも、

「自立」と「共生」を両立させる手法が

徐々に世界に浸透してきている気がする。

若い世代はその「解」を直観的に知ってそうだ。

執着し続けるおっさん・おばさんが

ちゃんと成仏してくれますように。

南無阿弥陀仏。アーメン。

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ザッカーバーグのゴール設定と戦略論は示唆に富む。

”誰もが”目的感を人生の中で持てる世界を創るためには

★一緒に大きくて意味のあるプロジェクトについて語る

★”平等性”を再定義して、誰もがその目的に参加する
     自由を持てるようにする

★世界規模のコミュニティを創り出す

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新しいコミュニティ(=家族)は

人類全体を緩やかに統合するものになる。

そこで皆の心をどんなふうに治めていくかが

「平等性の再定義」にあたるわけだ。

それは新たな形の「法」と呼んでもよい。

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次回6/1の京大「変人講座」のスピーカー

法学者の那須先生の視野の先にある

リバタリアンパターナリズム

ということの意味も少しクリアに見えてきた。

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ちなみに、コミュニティ(家族)の問題は全て

親子の問題、男女の問題に根ざしていると言える。

こうした問題を包み隠さず、正面から向き合い

揚棄アウフヘーベン)するためのテクノロジーが

これからの時代を開く鍵になりそうだな。

肩に無駄に力の入った状態を離れ、自由になろう。

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恐れず、まっすぐに議論をしていけばいい。

・このコミュニティの目的(ヴィジョン)は何か?

・メンバー全員がそれぞれの目的を実現するために 
 どんな役割が与えられればよいか?

・メンバー全員に発言する時間と場が与えられているか?

・コミュニティからドロップアウトする際には
 心理的・経済的セイフティ・ネットが張られているか?

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そして個々のメンバーはこう問い続ける。

・ここは自分自身に合っているか?楽しいか?

・自分はここに帰属し続けるべきか?

・帰属感を妨げているものは何か?

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流動性を妨げないことがコミュニティの生産性を上げる。

コミュニティそのものが<いのち>として機能し、

それが生き残るための新陳代謝を続ける。

でも幾多のコミュニティを統合する

大きなコミュニティ(すなわち「世界」)が

零れ落ちる小さな「いのち」を拾い上げられるよう

うまく設計していきたいものだ。

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未来は明るい。