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日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

お金を使うか、お金に使われるか

昨日は伊賀ベジのプチ社員研修(これから全6回)。

スタッフ3名と㈱へんこから1名参加。


日常帳簿と経営指標の見方について

4月決算で現在鋭意(!?)整理を進めている

今期の貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)を用いつつ、

日常の記帳や売掛・買掛、棚卸や仕掛などの処理を

自分たちで行えるようにすることが目標。

最終的には経営指標の意味を理解し全体を把握しながら、

日常の帳簿の処理にそれを生かすこと。

そこで欠かせない要点に絞り込んで伝え、1時間半ほど。

 

濃い。


朝5時半からびっしりの農作業を終えた後、

夕方ですでに眠い目をこすりながらですが、

コンパクトにギュウギュウ詰め込まれた内容を

皆一生懸命に追いかけていました。

研修資料をサービスで皆さまにも公開します。

(もっと詳しく知りたい、という方は

改めて伊賀ベジまでご連絡ください。)

 

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何かにつけ、ものの上手下手は

執着と解放のバランスによる。

好い加減が大切。

 

「経営」を単にお金を儲ける(溜める)手段だと考える人は、

実は、お金に追い回されている人。

「経営」を何か素敵なことを実現するための手段、

善いことのために諸々をやりくりすることだ、と考える人は、

お金はツールに過ぎないことを知っている。

 

心のなかに、他者へ不信、社会や世界への不安があるがゆえに、

身を守るため、お金を溜めこもうとするのが人の悲しい性。

確かにその執着が自分を動かす強い原動力となることはある。

でも、執着するほどに、お金に使われる頻度は確実に増え、

次第にこころが失われていく。それは世の理というもの。

お金を使いこなすには、その動きをしっかり見切ることが肝要だ。

 

お金は流体。

物質の質量保存と同じく、原則消えてなくなることはない。

そのstock(蓄積/資本と負債)とflow(流れ/交換/貨幣)を

しっかり見分けることが肝になる。

 

お金の動きを理解することは、

水の旅を理解することと似ている。

 

山の間の沢に水が湧きだし、

やがてそれが渓流となり、池や湖へと注ぎこむ。

いくつもの流れが集まればそれは大きな河となって

旅の果てである巨大な海に回収されていく。

重力に従って落ち込むところまで墜ちたと思えば、

水は再び生まれ変わり、

気体となって空へ昇り、雲を為し、

今度は雨となって大地に還っていく…。

  

そして水は姿かたちを変えながら、

多くの生命と交わり、支え、

あるいはその内部要素となって、

循環し続ける。

 

植物が葉の裏の気孔から水を蒸発させ、

それを圧力変化のスイッチとして、

根毛では土壌粒子が保持する水、

あるいはその粒と粒の隙間に存在する

重力水と呼ばれるフリーな水を吸い込む。

根の細胞は体内のカリウム濃度を調節することで

浸透圧のメカニズムを生かして

外界から内界へと水を誘導・透過させ、

今度は道管へと吐き出して、上昇流に乗せる。

そうして植物体内での循環の旅がスタートするのだ。

 

水が生命体をどのように支えているかを理解するように、

お金の運動を理解することこそが経営の要点。

家計や企業のような、閉じた集団のなかに

出入りし、増減するお金を観察しつくすこと

それが日常簿記であり、ミクロ経済の根幹。

 

そして、こうしたすべての経営体を集めて、

より大きな集合体全体(国)がどう振る舞うか、

観察するのがマクロ経済だ。

最近もっぱら僕が読みふけっている

ピケティの「21世紀の資本」という本は

今、その最も優れた手引書のひとつとなっている。

 

心配しなくていい。

ただ学べ。

世界を乗りこなす術を。

 

僕らが向かうのは、

皆が笑顔で居られる、

それが高い確率で実現できるような

そんなシステムの創生だ。

 

一歩一歩。

一円一円。

 

日々の記帳を大切にすること。