日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

「大学と社会との対話」

京大の誇る変わり種研究者、
「フラクタル日よけ」などを開発した
酒井先生の投稿からシェアさせていただきます。

酒井先生の紹介...
http://www.tedxkyotouniversity.com/satoshi-sakai-jp.html

TEDxにも出られていましたよ~
http://sensekyoto.com/2015/06/09/tedxkyotouniversity/

フラクタル日よけ
http://www.gaia.h.kyoto-u.ac.jp/~fractal/

先生は直接の指導教官ではないのですが、
学部のころから仲間ともども
何かとお世話になったものです。

放置プレーの名人、懐が深く暖かく見守ってくれるので、
当時の地学教室には変人揃いの京大のなかでも
とりわけ変な連中が集まっていたように思います。

***

一昨日の三越のイベントの際には、近くまで来たからと、
わざわざ「とまと酢」を買いに寄って頂きました。

シャネルやら何やら高級ブランド化粧品ショップが立ち並ぶ
三越本店のど真ん中で野菜を売るという
異様なシチュエーションのなか、
売り子をしていることも忘れて
これまたぶっ飛んだ立ち話など。
教育の未来と人材育成に関わるお話でした。

日本が世界に伍してやっていくために
リーダーシップをとれる人材をどれだけ生み出せるか。

今や継続的にイノベーションを進めることなしに
稼ぎを生み出すことは困難な時代。
そこを生き残るためには変な奴揃いの生態系を
どう維持できるかにかかっている。
その意味で京大という人材資源プールは
行ってみればサファリパークみたいなもんだ。

いい人材を欲しい企業は、つべこべ細かいことを言わず、
多様性をうまく保持することに協力する。
そしてそこから飛び出してくる人材を掴まえればいい。
そんな新しい仕組について熱く語ってくれまして。
なんかとてもワクワクする話でした。

***

ここではそのときに話をしていたことにも
通じる内容の記事をシェア。

「大学と社会との対話」

これからの時代を担う人材を本気で育てるために
大学は、社会は、何をしなければいけないか。

霊長類研究の第一人者でもある京大総長・山極さんと
OBで日立製作所役員の小島さんの対談のなかには
さまざまなヒントがちりばめられています。

心を落ち着けて、個々の利害を脇に除けて
フラットに時代の流れを見つめることができれば、
仕組づくりそのものはそんなに難しい訳じゃない、
ほぼ論理的に決まると思うんですけどね~。
あとはただ活きのいいのがうまく掛かるかどうかであって。

*****引用*****

シリアルイノベーターといって、企業の中で次々と
イノベーションを起こしたりヒット商品を生む人がいます。
そういう人をどうやって育てられるか、
そういう人を部下に持ったらどうしたらいいか、
というようなことを研究したアメリカの大学があって、
結論は、どうしたらそういう人を
邪魔しないかを考えたほうがいいと。

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基本に忠実に。

人は「育てる」のではない。
「育つ」のですよね。

未来がちょっと明るく見えた。

 

山極総長と小島経営協議会委員が対談を行いました。(2015年9月15日) — 京都大学