日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

石油価格の下落

newspicks.com

 

ふむ。

石油資源のピークアウトがこれほど明確化しているのに
何故ここまで価格が下がっていくのか不思議だったんですが、
はっ、と気づきがありました。

これって、何かに似ていないか?

日常のサービスやコモディティの
質はどんどん良くなっているのに、
生産や販売に関わるテクノロジーや
消費する側が賢くなって購買行動そのものが進化して、
価格は下がり続け、原価割れしてでも、
売り続けなければいけないような経済状況。

そうして本当に使える人的資源は
どんどん逼迫してきているのに
人件費は下がり続けて底辺をのたうっている、
そんな状況とも連動しているような。

ミクロな角度からいえばこんな感じ?

いい人であるがゆえに、
様々な汚れ仕事を引き受け、
皆のために尽くしていくうちに
それが「当たり前」になって
公衆便所みたいになってしまう現象。
あ、それちょっと前までの俺のことか?w。

親に依存し続けている子供ほど、
ちょっと聞きかじった知識を振りかざして
親を低く見て、バカにしてみたり、
自分が面倒みてやる、とか
どうしようもなく傲慢なことを考えている。

そのくせ家に居候したり、食事をつくらせたり、
経済的にべったり依存していたりするんだな。

そしてその行き場のない行き詰まり感を
国の政治や経済のせいにしてみたりする。

いやぁ、なんか駄目だね、これ本当に。

「自立」が本当に難しい時代だ。

歴史上でここまで「個」が社会に
全面的に依存しきっていることはないのではないか?
にもかかわらず、我を主張する強さだけは
これまた歴史上類を見ないレベルになっている。

個が肥大しすぎて道理が失われ、
まっしぐらに構造破綻へ向かっているかのような状況は
破壊と再生のサインと見るべきなのかもしれない。
(※追記:周りを見回してみれば、
新しい時代への萌芽はあちこちに見られる。)

自然や神を畏れ敬うこと。
両親や先祖を畏れ敬うこと。

何だかそんなところに
僕らが何事にも動ぜず、
一歩一歩歩み続けていくための
ヒントが隠されているような気がしてならない。