日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

生産性 雑感

「生産性」という言葉を聞くと冷たく、殺伐とした印象を抱くひとがいる。
それはこの言葉のイメージが、その人のなかで「評価」と結び付いているからだと思う。

勉強や仕事ができる、できない、その格付けから自分の未来が大きく影響を受けると感じていれば、「評価」の匂いがするものには敏感にならざるを得ないだろう。
日本人の傾向として、自分が周囲からどう思われているかを気にし続ける(怯え続ける)ケースは非常に多い。
これは学校教育において、基準となる「正しいこと」が先にあって、そこに足りない部分を粗探しする、いわゆる減点法が行われてきた弊害も大きいだろう。
100点満点のテストとか、平均点とか、偏差値とか、よくできました、とか。

でも今の時代に求められる生産性とは、間違いや無駄を探すことではなく、むしろ常に枠を越えて改良すること、新しいものを創造することにある。
創造とは、一方向の強い磁場(秩序)の影響下ではなく、豊かな多様性(カオス)のなかでしか起こらない出来事だ。

その意味で、今、日本人が生産性を向上するには、横並びの中で叱られるのではないか、とビクビクとしている心に気付き、その苦しみから自由になって、伸び伸びと自己表現できる時間と場所、「安全な港」を確保することが一番効果的なのかもしれない。

で、それをどこで実践するかだけど、狭い共同牲のなかに閉じ込もらず、広く世界に開いた関係を体験できる、切磋琢磨の場という意味で、ベストな場所は案外「ビジネス」にあるかもしれないと思う、今日この頃。