【京大変人講座】 カオスの闇の八百万の神 ~受講メモ~
酒井 敏 (Satoshi Sakai)先生の話は
なかなかに刺激的でした。
越前屋俵太さんの軽妙な誘導も
段々と小慣れてきた感じ。
よいきっかけを与えてもらったので
どんな話だったかざっくり整理。
(図は適当にネットからパクったもの。)
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◎カオスとは?(パイこね変換の話)
完全に計算できる機械的な処理でも
何度も同じことを繰り返すうちに
初期の微妙な誤差が広がって予測不能になる。
気象の予測でも、蝶のはばたき一つが
世界中の天気を変える要因となりうる。
→ 長期予測なんてできない
「バタフライ効果」
~ 完璧な計画など目指す必要はない
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◎フラクタル
同じパターンを何度も繰り返す
「自己相似」によって描かれる図形が
自然界のなかにあふれている。
(シェルピンスキー、マンデルブロ)
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◎スケールフリー性
ネットワークの可視化により見えてきたのは
一部のノード(ハブ)は膨大なリンクを持つ一方で
ほとんどはごくわずかなノードしかつながらない、
というスケールフリーな分布をしていること。
スケールフリーの構造は「自己相似」でできる
フラクタルと同じである。
~ 自然界では誰もが平等に不平等。
ということは、友達もお金も…
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◎学際領域
自然(人を含め)を対象にする学問は
昔ながらの秩序階層構造を止めて
ネットワーク的なアプローチをすべきでは?
そもそも研究領域を縦割りしたところで
自然の構造はみな共通である以上
各分野を極めると同じところに辿り着く。
そういう認識をもとに研究体制も
組み変えていくべきではないか?
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◎<変人>
皆、実は等しく「変人」だ。
自然界はちょっとやそっとのランダムでは
びくともしない、柔軟な強さを持っている。
怖がっていても仕方ないので、
型にはめようとするのはやめて
己の道を行かせるようにしよう。
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エエカゲンがおもしろい。ぼちぼちいこか。
http://medicines.aquaorbis.net/…/ni…/gakusya-j/mori-tsuyoshi
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さて、翻って自分の来し方行く末。
オーガニックとは人と人、
人と自然のつながりを大切にすること。
でもそもそも自然の「つながり」が
一体どんな構造をしているかを良く知るべし。
スケールフリーな構造とランダムな構造。
柔軟で強いネットワーク構造を前にして
この世界にイノベーションを起こすためには
僕らはどのような戦略を持ったらよいか?
自らに課したテーマを一段と
深めていく必要を感じさせられた。
「学ぶ」ことは素晴らしい。