日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

46歳になりまして

各方面からお祝いの言葉をいただき
大変有難く思っています。
相も変わらず日々をひた走り続けていて
なかなかゆっくりお返事もできませんが、
今の想いなどを少々。

年末に内輪の忘年会で久しぶりに
ギターを弾きながら歌ったりしたのですが、
長らく何もやっていなかったわりに
我ながらいい感じのグルーブに浸ることができ
ちょっと不思議な感触があったのです。

ものの上手というものは、
日々の鍛錬もさることながら、
実は存外、自分の奥深くにある
「芯」のようなものをしっかり育てているか、
そういう部分に強く依拠しているのではないか、
そんなことを肌身に感じる機会となりまして。

いずれの「道」も究めんと思えば
まずは人間磨きということ。

今年に入ってから、毎日のように
畑に行っては小松菜を収穫し、袋詰めする、
そんな日々を送っているわけですが、
これが何だかとても贅沢な時間でして。

作業の傍ら、四方八方に手を広げて展開している
様々な事業やプロジェクトについて
頭の片隅のほうでイメージしているのですが、
左脳の活動はぐっと控えて手元に集中しつつ、
右脳の織りなすふわっとした思考の動きを追う、
それが案外、高い生産性を可能にするのかも?

暖かな日差し、雨や風、草木の揺らぎ、
長靴、鎌、コンテナの重み、
毎日の賄い飯をほんの少し丁寧につくる。

そう、これだ。

「農」の世界もまた一つの「道」。

思えば、東日本震災を契機に
自分の人生のコースは大きく動いた
という風に感じています。

あれからまもなく8年。

目先の何かを追いかけるのではなく、
今の世界に対して己が何を為せるのか?
真の幸せとはいったい何なのか?
そんなことをクソ真面目に考え続けるうちに
ずいぶん遠くに来てしまったのかもしれません。

今は何だか、
もっとシンプルなところへ、
還っていきたい気持になっています。

生命の営みに寄り添い、
そうして生命そのものをいただく
農という「業」に没頭し
今もここに居られることは
とても幸せなことなのかもしれない。

僕らの仕事は、未来をつくること。

とはいえそれは、遠く彼方のほうに
諸々のことを先延ばしにしてしまう、
そういう類のものではないのですね。

未来の種を生み出す素となるのは、
そして、描かれる未来そのものさえも、
日々の仕事、そして、暮らし、
そこに帰着するような気がしています。

今をつなぎ、未来を描く。
未来を描き、今をつなぐ。

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唵阿謨伽尾盧左曩摩訶母捺囉

麽抳鉢納麽入嚩攞鉢囉韈哆野吽

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いつもありがとうございます。

皆さまと共に、明日もこの世界を生き、

学び、創り続けていけますように。

 

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