日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

ムーブ型かステイ型か

mirai.doda.jp

 

物事を相対する二極に分けて分析する手法は

思考を整理する上でとても役に立つ。

矛盾しあうものが相対するとき推進力が生まれる。

正(テーゼ)と反(アンチテーゼ)とが

ぶつかり合い融合しあう様を見つめることで

より高次の視界が開けることを受け入れる

弁証法」という思考の習慣だ。

.

ヒョウタンから駒」のように

相互作用のなかで予想外の解が現れて、

「はい、次行ってみよう!」ってなる。

それが揚棄アウフヘーベン)というもの。

.

組織・コミュニティをどう設計するか?

ムーブ型かステイ型か。

ボトムアップトップダウンか。

グローバルかローカルか。

個人主義全体主義か。

.

つまらぬ2者択一で自己規定をせずとも、

「自立」と「共生」を両立させる手法が

徐々に世界に浸透してきている気がする。

若い世代はその「解」を直観的に知ってそうだ。

執着し続けるおっさん・おばさんが

ちゃんと成仏してくれますように。

南無阿弥陀仏。アーメン。

.

ザッカーバーグのゴール設定と戦略論は示唆に富む。

”誰もが”目的感を人生の中で持てる世界を創るためには

★一緒に大きくて意味のあるプロジェクトについて語る

★”平等性”を再定義して、誰もがその目的に参加する
     自由を持てるようにする

★世界規模のコミュニティを創り出す

.

新しいコミュニティ(=家族)は

人類全体を緩やかに統合するものになる。

そこで皆の心をどんなふうに治めていくかが

「平等性の再定義」にあたるわけだ。

それは新たな形の「法」と呼んでもよい。

.

次回6/1の京大「変人講座」のスピーカー

法学者の那須先生の視野の先にある

リバタリアンパターナリズム

ということの意味も少しクリアに見えてきた。

.

ちなみに、コミュニティ(家族)の問題は全て

親子の問題、男女の問題に根ざしていると言える。

こうした問題を包み隠さず、正面から向き合い

揚棄アウフヘーベン)するためのテクノロジーが

これからの時代を開く鍵になりそうだな。

肩に無駄に力の入った状態を離れ、自由になろう。

.

恐れず、まっすぐに議論をしていけばいい。

・このコミュニティの目的(ヴィジョン)は何か?

・メンバー全員がそれぞれの目的を実現するために 
 どんな役割が与えられればよいか?

・メンバー全員に発言する時間と場が与えられているか?

・コミュニティからドロップアウトする際には
 心理的・経済的セイフティ・ネットが張られているか?

.

そして個々のメンバーはこう問い続ける。

・ここは自分自身に合っているか?楽しいか?

・自分はここに帰属し続けるべきか?

・帰属感を妨げているものは何か?

.

流動性を妨げないことがコミュニティの生産性を上げる。

コミュニティそのものが<いのち>として機能し、

それが生き残るための新陳代謝を続ける。

でも幾多のコミュニティを統合する

大きなコミュニティ(すなわち「世界」)が

零れ落ちる小さな「いのち」を拾い上げられるよう

うまく設計していきたいものだ。

.

未来は明るい。