感受性
美しいもの、優れたものを見たとき
素直に良いと言えるかどうか。
苦しんでいる人を見たときに
手を差し伸べられるかどうか。
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心を動かされないよう、見て見ぬふりして
自分のなかで言い訳を繰り返すうちに
壁が一段、一段と積み重ねられる。
美しいものや苦しい人を笑い、蔑むようになり
己の賢さと冷静さを誇るようになっていく。
それが「心の壁」というもの。
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見ざる、聞かざる、言わざる。
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人はいつだって弱く、妬みと不安に呑まれやすい。
何で自分ではなくあいつがいい想いをするんだとか、
何が起こるか分からないのは嫌だ、不安だとか、
心の底にそんな気持ちがちらりとでも浮かべば
何かしら理由をでっちあげて現実を拒絶する。
それが「心の壁」というもの。
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でも人間は逆のことだってできるんじゃないかな?
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他人のねたみや、不安や恐怖、狡知を、
見て見ぬふりをして受け流す。
にこにこ笑って、ま、いいか。
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見ざる、聞かざる、言わざる。
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ただただ、自分の現実をしっかり受け止めて
そこに浮かび上がる感情を味わい尽くす。
満ち足りて飽きたら、さ、次へ。
そうやって自分自身の状態をキープ(自立)。
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ゆとりが出てくれば、周りを見回して。
心が寂しい人たちは放火魔みたいなものだ。
狭い世界だし、逃げ続けてもキリがないので
延焼を防ぐために鎮火しときましょうか。
しっかり消すことができたらあとは種まき。
それ、焼き畑農業みたいなもんだな。
そうやって「いのち」は広がっていく(共生)。
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まぁ慌てず、ぼちぼちで。
「心の壁」と向き合っていこうか。