日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

生産者に有利な流通構造とは?

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少し前にネット上では経産省の若手グループによる
プレゼンが話題になっていましたが
農水省の官僚の人たちも頑張ってます。
よい資料があったので農業者の皆さん向けにシェアします。

日本の農産物流通全体がどこへ行こうとしているか、
僕らがどんなイノベーションを起こすべきか
非常に参考になると思います。
(長いけど要点が21~23ページに良くまとめてあります。)

資料はこちら
 ↓
http://www.kantei.go.jp/…/mir…/suishinkaigo_dai1/siryou3.pdf

出元はここ(日本経済再生本部)
 ↓
http://www.kantei.go.jp/…/sin…/keizaisaisei/miraitoshikaigi/

未来のことを本気で考えてみれば、
「強いこと」「大きいこと」を背景に、
下請や納品業者に割引やサービスを要求する
業界慣習・構造とはもうおさらばしたほうがいい。

IT技術を使ってデータをログし、共有していけば
正当な原価構造を反映することくらい
もう技術的には朝飯前なのよね~。
考えるのが面倒くさい人、横着したい人、
自分たちの権益を守りたい人たちが
ごちゃごちゃ言い訳をいい募って邪魔するだけで。

生産段階で資材使用や労働時間を集計して
原価管理するのはプロの生産者として当然でしょ。
それを基にした価格をつけなきゃ、
経営が厳しくなるのは火を見るより明らかだし。

だったらそこのところを皆でシェアしあえば、
お互いの経営のスキルを参考にしながら
自分の経営スキルだって上げていけるんじゃね?
若いやつはそれを見て学べばいいわけだし。
カッコいい経営している人を追いかけて
後継を育てる環境ができるんだ。
なんたって緊張感でるでしょ。それ大事。
これこそオープンイノベーションってやつ。

だってさ、今みたいにライバルが競い合って、
どっちが安くできるか、
どうやって利ザヤを抜くか、って、
腹さぐりあいながら仕事し続けるのは
精神衛生上よくないんだって。

そんなことより皆で教え合って、
互いの生産性上げることにエネルギー使おうぜ。

いずれにしても、これからの時代は
生産者はできるだけ直売に近いかたちでの
販売に切り替えていく必要がある。

だからといって、安定してまとまったロットを
動かそうと思えば、自ら物流機能を持って、
顧客や他の生産者の動向も把握しながら
バリューチェーン全体で調整する必要もわるわけで。

そういう機能を果たしていたのが
本来の「卸売市場」だったんですが、
そこに住む人たちが買う方の意向ばかりを
「忖度する」ようになっちゃったなら
公共性は失われたも同然ですからね。

じゃあ、もう、自分たちでやっちゃえばいいさ。
テクノロジーの進化はそれを可能にしているので。

できる、できる。大丈夫。

YES, WE CAN!

で、今、僕たちが「へんこ」が取り組んでいるのは
ITテクノロジーを活用して生産者が自ら
ネットワーク的な「卸売市場」の機能を担う、
そんなアプリの開発です。
「現場」だからこそできるヤツ、ね。

で、遠からずの未来にはそいつを、
グローバルなハッカーたちと一緒に
がっつりやってみたいな~、などと思ってます。
世界へ展開する日本の農産物流通システムみたいな。
アフリカでも、アジアでも、どこでも行くよw。
いいでしょ~。

ということで、そんな妄想に興味をお持ちの方、
まずはスキルやノウハウを共有して
生産者が直営する卸ネットワークを組んでみませんか?
ということで、ぼちぼち始めてます。

あ、ちなみに、お金出してくれる人も
募集してますよ。そりゃもう、いつだってw。

http://www.kantei.go.jp/…/mir…/suishinkaigo_dai1/siryou3.pdf