日々の雑感

忍びの里、伊賀の地より。オーガニックとは? 「本物」はどこに?

いのちを育てる

blog.tinect.jp

 

「いのち」あるものを「育てる」ことは

自分が理想とする「鋳型」に押し込むことではなくて、

相手の生理(いのちのことわり)をよく観察し、

それを動かしていくエネルギーの流れ、

生育を支える「根」や「土壌」の為す構造をつかみ、

その伸び行く姿をしっかりイメージしたうえで、

そっと、己の「いのちの時間」を

分け与えていくことだと思うのです。

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懇切丁寧に指導することは、ちょっと油断すれば、

相手を育てる側の思い通りにするため、

つまり相手を「支配すること」になりかねません。

それは一見手っ取り早いように見えるかもしれませんが、

長い目で見れば、相手の伸び行く力を奪い、

また、教える側の成熟するチャンスを失わせて、

両者を包む、より大きなコミュニティ、人のつながりから、

いのちの躍動を消失させる可能性が高くなります。

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野菜や米のような植物であろうと、家畜であろうと、

子供たちや会社のスタッフであろうと、

家族、村、会社、地域、国のような

組織やコミュニティであろうと、

生まれては消えゆく「プロジェクト」であろうと

生きていく意志を持つ【現象】=「いのち」を

より豊かなものにしていくことが

「育てる」活動の意味なのではないか。

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「育てる」ことは己の存在を相手に「与える」こと。

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己のいのちが相手に正しく与えられ、

そうしてそれが正しく用いられるとき、

私は私の役目を終え、ほっとしながら、

大きないのちの元へ還れるのではないでしょうか。

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そんなとき、私がイメージしているのは、

私の細胞たちが、新陳代謝という形で

幾多の生と死を紡ぎながら、代々に渡って、

「私」という演目を演じ続けていく、

そんな現象。

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全てのいのちは、生と死のサイクルを繰り返して

つながり、手渡し、継承し、

その流れが大きないのちを紡ぎ出していく。

その大きないのちも、生と死のサイクルを繰り返し、

さらに大きないのちが紡がれていく。

そうやって、入れ子構造のように折り重なって、

いのちは続いているものなのです。

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そんなシンプルな道理を忘れてしまうような

こころ無い、つまらない世の中は、

徐々に終焉を迎えつつあるんじゃないかな(^-^)

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いのちよ蔓延れ。

フィンランドの教育

www.youtube.com


https://www.youtube.com/watch?v=qK20_-MDJYc

 

フィンランドの学校すげぇ!動画を見ました。

 

とても良かったです。

損得で判断したり、力で強制するのでなく、

一人一人が本当に輝いていけるよう

支援していくことこそ社会の役割なんだ。

働きかただってきっと同じようになるさ。

全てのいのちがイキイキ共生できるよう

一つ、一つ、知恵を重ねていこう!

未来は必ず明るい

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元ネタこれですね。

news.aol.jp

 

 

迷惑をかけること

makis-kitchen.hateblo.jp

「1人で頑張るのをやめましょう!」

「我慢するのをやめましょう!」

「人を頼りましょう!」

「人に甘えましょう!」

「人に迷惑をかけましょう!」

それが、周りの人の力を引き出し、

自信と笑顔を作るのです!

 

 

一人で頑張りすぎると、

周りが苦しくなるんですね。

「迷惑をかける」ことの意味について

こんな風にクリアに言ってもらえると

何かすごくすっきりします(^-^)

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社会のなかの迷惑な人の存在に眉をひそめず、

受け止めることができるようになるには、

まずは自分が迷惑をかけちゃうこと。

トランプさんみたいな「迷惑野郎」を

応援したくなる人の心理も関係ありそうですね。

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秩序を保つため、何かを成し遂げるため、

我慢して、必死で頑張らなきゃ!!!!

できる子であればあるほど、

一生懸命に生きて苦しくなっちゃう世の中。

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いいんだ。手放していいんだ。

任せて、委ねて。

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※真面目な日本人はどうもその呪いが強いみたい。

脳内物質(セロトニン)の放出とかとも

関係あるみたいですから、これ体質やね。

http://www.arigatou365.com/archives/463

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皆が笑って「こころ」を通わせる、

オーガニックな社会、

オーガニックなライフスタイル

をつくっていくためのヒント。

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「雑草」や「病害虫」にも存在意義がある、

って考え方につながっていくのだよなぁ。

自分も「雑草」であることを受け入れること。

不都合なものを抹殺するのでなく、

身を委ね、ともに生きる方法を探ること。

素直になりきる

makis-kitchen.hateblo.jp

 

名張市にあるcafe sanaburi は

地域に生きる人どうしの心のつながり、

オーガニックなライフスタイルを大切にする

心温まる素敵なカフェです。

http://www.sanaburi.jp/

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そのオーナーシェフの西木真木さんが最近、

日ごろ思うことをつづるブログをはじめました。

このブログがとっても面白いんです。

軽快なタッチで、心の奥にすっと入ってきて

日々色々な気づきを与えてくれます。

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今日は、無理な「我慢」をやめて、

素直に生きるのが一番いいね、

っていうお話。

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みんな違って、みんないい、

互いの「違い」が自然に受け入れられる、

そんな社会になればいいなぁ、

と僕はつねづね思っているのですが、

そのためには、まず、

自分を受け入れる、つまり、

自分が素直になりきることが大切みたい。

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会社でも、サークルでも、地域でも、国でも、

そこに連なる人たちが皆いきいきして、

つぎつぎと新しいものを生み出し、

全体のネットワークがどんどん豊かになっていく、

そんな風になればいいですよね!

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ひとりひとりが心から素直になって

与えられた役割を演じ切るとき、

「場」に「いのち」が宿り、活気づいていく、

そんなことを最近は大切にしたいと思っています。

 
-------- 以下 ブログを引用 ―-------

私が強く思うのは、

真面目に、一生懸命生きている人達、

1人1人が、自分の役割以外の事に心を痛めずに、

ありのままを生きられたら、

もっともっと愛に溢れた世の中に

なるのではないかという事です。

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誰も人を傷つけたくは無いし、

自分も傷つきたくはないのです。

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でも、毎日、多くの誤解や、争いが生まれ、

傷つけあってしまうのは、何故なのでしょうか??

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ここには、必ず何かしら「我慢」

の存在があると私は思います。

愛される為、受け入れられる為にしている、我慢です。

我慢する事は、私達が、愛と忍耐を学ぶ上で

とても重要な事だと思います。

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でも、「自分でないもの」になろうとしてする我慢は、

たくさんの誤解と争いを連れて来ます。

我慢している人は、自分と人を見張るのです。

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自分の役割そのものを生きている時、

人は輝き、力を発揮し、

遠慮や、我慢の必要がなくなってきて、

喜び合い、励まし合い、

慈しみ合えるのでは無いかと思っています。

 

烏合の衆の可能性

blogos.com

 

ワイワイガヤガヤの空気感、

罪人こそ往生するということ、

そのあたりに闘える組織をつくる

ヒントがあるように感じました。

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薄氷を踏むような修羅場を

涼しい顔をして歩むためには

騒々しい多様性を楽しむ感覚が必須。

尖った異質なもの同士の相互作用が

状況を突破する推進力を生む。

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「今」を生きぬく。

倫理性

wired.jp

 

二十歳の時、大学に合格して
入学手続に京都に行ったときに読んでいたのが
岩井克人の「ヴェニスの商人の資本論」だった。
父がこれを読めって手渡してくれたのを覚えている。

そのときは、なんだか難しくて、
何を言いたいのかさっぱりわからなかったし、
宿泊していた部屋に本を忘れて置いてきちゃったw。

でもそれから10年後、三十歳になって会社を辞め、
様々な本を読み漁って様々なことを考えていた時、
お金~資本がどのように振る舞うかについて
最も深い洞察を与えてくれたのは彼だったと思う。

資本は「差異」を求めて動く。
商人は2つの世界の間にある「価値の落差」を利用し、
その間を媒介することで、利潤を生み出す。

南米の銀は現地ではありふれたものだし、
インドでは胡椒が珍しくもなんともない、
そんな二つの世界へ船を出して両者をつなぐ。

南米では10の銀を1の胡椒と交換し、
インドでは10の胡椒を1の銀と交換する。

両者をつなぐものは、価値の落差がなくなるまで、
己の富を生み出すことができるのだ。
南米、インドどちらでも銀と胡椒が当たり前になるまで、
ヴェニスの商人の活動はつづく。

そう、資本は「差異」を求めて彷徨う。
商品が世界中で当たり前のものになるまで、
つまり「差異」がなくなるまで、
そこから利潤を生み出そうとして動く。

多様なものが均一になっていく現象、
物理学に親しんだものは
それをエントロピー増大とよぶ。

商人はエントロピー増大過程を生かして、
利潤(貨幣の蓄積)を蓄積し、
大きな力(購買力)を得る。
この力をもってして、
さらなる利潤獲得のチャンスを狙う。

これはちょうど、川をせき止めたダムで
水が高いところから低いところに落ちる性質を生かし、
電気をつくりだすことと似ている。

光のエネルギーが熱に変わっていくことを利用し、
無機物(CO2,H2O)から有機物(CHO)をつくりあげ、
己の体を創り上げる光合成反応にも似ている。

そう、宇宙の大きな川の流れのなかに
小さな水車のような仕掛けをつくって
有用な仕事を為すことこそが生命活動の一つの本質。

だから資本の運動というのは、いうなれば、
生命活動そのものだといってもいい。

商人の活動は肉食動物が食べ物を探すのと似ている。
食べ物を消費して自分を生かす。
一次生産する生き物(植物/農家)を利用することで
己のいのちを生きながらえさせる。

良いとか悪いとかじゃない。
そういう現象、そういう存在として生かされている。
問題はそういう存在様式が持続可能なのかどうか、だ。

肉食動物だけ存在するような生態系は存続できるか?

エネルギーの一次生産をする(=光合成をする)生命と
どのように共存するか、そこのところが
肉食動物(商人)が次代へ生き残るための知恵。

あるいは、人はそれを「倫理」と呼ぶのかもしれない。

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「いのち」は「いのち」の多重構造になっている。

細胞があつまってひとつの個体をつくるように、

ひとりひとりの主体的に社会をつくる存在があるからこそ、

社会そのものがひとつの生きた生命のようにふるまうのだ。

自分を超えたより大きないのち(企業、国家)を

動かすものは、その構成要因のひとつひとつのいのちから

信任を得ることなしに存続することはできない。

岩井克人の別の著書

「会社はこれからどうなるのか」で示したように、

会社というものは株主の所有物ではなく、

それ自体がひとつの「いのち」なのだと思う。

そのことを忘れて利益追求に走る群れには

永く続く歴史が与えられることはないのではないか?

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「いのち」についての学びを

もっと皆が分かりやすいかたち、

つまり新しい科学として体系化する

そんな必要性をひしひしと感じる最近。

「場の研究所」の清水博さんの著作を読み進めながら、

今の自分にできることは何なのだろうか?

不安に走り勝ちな心を宥めながら、

一生懸命考え続けています。

ホーム - 場の研究所 ホームページ

 

引用先---------------------------------- 

これは凄い興味深い話。

公益資本主義を補強しうる素晴らしい研究

定量的な貨幣論や経済論を突き詰めると
結局は人間社会の定性的な[信任論]を論じることになる・・・という話

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重要なことは、現在のような高度情報化社会では、人間は誰でもある分野では専門家として振る舞わざるをえないということです。その部分では、自分の利益を抑えて倫理的に振る舞わざるをえない。そして、実際に、多くの人がそう振る舞っているからこそ、われわれの生きている社会は成り立っているわけです。

世界にはいろいろな問題があります。問題だらけですが、そうした信頼関係がなかったら、きっと世界はもっとひどいものだったはずです。資本主義社会とは、個々人の自己利益追求にすべてを任せている社会だと考えられてきましたが、その資本主義社会、常に崩壊する可能性のある資本主義社会が曲がりなりにもある程度生きながらえてきたのは、いろんなところで倫理性をもった人間がいるからだということに気づいたのです。

最近は、会社の経営者たち、さらには専門家たち、ということはすべての人に対して、あなたたちは倫理的義務を負っているんだということを伝えるのを自分の使命と感じ始めています。

 

WE ARE NATURE

www.schumachercollege.org.uk

 

Yes, we'll grow wiser.

No need to hurry, we are on our way.

Let's just keep walking,

with peace of our mind.

Please don't be afraid,

because WE ARE NATURE.

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Schumacher College has been seeking

alternative academic approach to

face various issues in the world and/or universe.

Their fundamental philosophy is based on

Ernst Friedrich Schumacher's concept of

"Small is beautiful".

https://www.amazon.com/Small-Beautiful-Economi…/…/0061997765

.

James Lovelock who advocated "Gaia theory"

and many other scientists has also been involved

to push their concept to go forth.

In 2003, I've spent several days in their campus

in Devon, UK, and found their effort quite impressive.

Looks like the era has come when the seed comes to life,

and be widely shared in this world...

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★紹介記事は科学と古来の知恵を融合していくことで、

 自然を利用する、という考え方から、

 自分を自然そのもの一部と捉え、自ら自然を創成する、

 という考え方に切り替えることを勧めています。

 もし現状のままで20年ほど突っ走ってしまえば、

 人類の生存を持続していくのが困難になるかも、

 そんな状況のなかで、地球に生きる僕らが

 これから取り組むべき学びに向けたヒントが

 数多く含まれているように感じられました。
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(以下は個人的なコメントです。)
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そう、人は賢くなっていく。

慌てない、ちゃんと近づいているから。

一歩一歩歩き続ければいい。

心を穏やかに保ちながら。

怯えなくていいよ、

僕らそのものが「自然」なのだから。

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Schumacher Collegeでは世界/宇宙に生起する

様々な出来事に向き合うための新しい学問的な

枠組みを創りだす取り組みをしてます。

基本的な思想は Ernst Friedrich Schumacher の

スモール・イズ・ビューティフルの考え方に根差しています。

ガイア理論の James Lovelock をはじめとする

何人もの科学者もこの取り組みを支援してきています。

2003年に僕は英国デボンにあるキャンパスを訪ね、

その素晴らしい活動に感銘しました。

(Devon はTransition Town 発祥の地でもありますね。)

ここ最近の世界のトレンドを見る限り、

彼らの取組がようやく陽の目を見る時代が

近づいてきているように感じられてなりません。