年金運用のこと
なるほど。
年金の運用がうまくいっていないらしい、
さぁどうしよう、という件に関して。
国民の相互扶助の仕組みとして 今の年金という制度を維持するのであれば、
現実的に利回りを確保しなければならない。
その利回りをきっちり稼ごうとすれば、
人口動態を考えて、成長の可能性という意味で
圧倒的に不利な日本国内向けに投資するよりも、
海外に投資する割合を増やすことは必然。
受給者に対しての責務を果たしていることになる。
むしろここでの本質的な課題は
年金の運用チームに本当に優秀なトレーダーを
今後も採用していく力が国民にあるかどうか、
ということになるかもしれない。
彼らの働きに報いることができるような
雇い主としての国民。
年金焦げた。
責任誰がどうやってとる?
きっと誰かが悪意で滅ぼしているに違いない、
そいつらを呪ってやる~というような心情に流れることなく、
現実をしっかり見つめ、根底に横たわる
構造的な課題に切り込んでいけるかどうか。
僕らは愚かで弱い。
素人考えで判断して人の話をろくに咀嚼もせず、
耳当たりのよい話、逆にちょっと不安になるような話で
いちいち右に左になびくような、
葦のような人間であるのも事実だ。
そんな僕らにいったい何ができるだろう?
結局のところ、人に仕事を委ねるということは
相手のなかにある真心、倫理性に賭ける、
ということでしかない気がする。
仕事を任せて権限を与える以上、
その人のこころのなかまできちんと見極めたかどうか、
託す側に大きな責任があると言わざるを得ない。
っていうか、経営というのはそういうものだ。
国民である時点で国の経営者となる、
そんな民主主義という仕組みのなかで
一人一人はその経営責任を果たしているのかどうか?
※「センキョ」だけでことが済むはずもなく、
日々の自らの行動そのものが、周りに影響を及ぼす、
つまりは「政治」なのだと思います。
我が身を振り返ればまだまだ未熟。
今日も、明日も、人間磨き。
いのちの在り方をしっかり見つめられるよう。