京大変人講座
「多様性」とかいう言葉も誤解されている。
多様性は「みんな色々でいいですね、楽しいですね!」ではない。
大嫌いな奴。絶対合わない、目も合わせたくない、
そういう奴も含めての多様性だ。カエルにとっての
ヘビや人間にとってのゴキブリこそが多様性だ。
本当に多様なら価値観が違うべきなんだ。
「思いやれば全てを認められる」なんて
全然多様性ないじゃんそれ。
理解しなくていい。でも存在は認めるべき。
それこそが真の多様性だ。
変人でよいのだ。自信を持て。
でも人に褒められると思うなよ。
変人は褒められない。でもそれでいいんだ。
****** 以上引用(一部略) *****
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【オーガニック】っていう理念を追って
気付けば今はこんなところにいるのだけど、
この理念のなかで一番重要な要素は
「いのちの多様性」を尊重することです。
せっかく作った野菜食っちゃう虫とか鹿とか鳥とか
マジ超~むかつくけど、それでも共存していく。
全部ぶち殺せ、てやっちゃうと多様性は消える。
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矛盾しているようだけど、
「ムカつくけど共存する」っていうのが
先々には大切になる、という感覚があるんです。
だから「ちゃんとしない」のがいいんですね。
60点でいい、ってのはいい線かも。
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ちなみに僕は総合人間学部の1期生なんですが、
入学したときは旧教養部から改組されたばかりで、
カリキュラムもあるんだかないんだか、
理念を大きく描いたはいいけど中身はなくて
ほぼずっと放置プレイだった気がします。
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で、それをいいことに3回生くらいまでは
まぁよく遊んでた気がするなぁ。
人生の勉強とか言っちゃって、バンド、バーテン、
ゲーム、競馬、スキー、合コン・・・
でも友人らと自主ゼミを始めたりしてるうちに
やがて勉強そのものが滅茶苦茶面白くなった。
物理とか哲学とかどれだけ議論しあったか。
なかでも地学教室に出入りする面々とは
しょっちゅうツルんで色々させてもらった。
後ろでニコニコ見守ってくれてた
酒井先生の存在は大きかったんだろうなぁ。
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そういえば、当時のことを振り返ってみると
周りには狂ってるとしかいいようがないヤツとか
気持ち悪いヤツとか沢山いたのは確かで、
でもあいつらとは違って自分は相当まともだ、
割とイケてるんちゃうか、と思ってような・・・w。
今となってみればこっちこそヤバイ奴なんでしょうね。
ごめんなさい<(_ _)>。
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翻って思うに、「変人」っちゅうのは
なろうとしてなるもんではない気がするなぁ。
本人はいたって真面目なんだ。むしろ真面目すぎ。
己の感性に従い、自分の頭で徹底的にロジカルに考え
それを確実に行動に移し続けていくと
やがて世の中から変人扱いされちゃう。
それが結構苦しくて嫌になったりするわけで、
そうなれば世捨て人みたいに静かにひっそりと、
していたほうがマシ、ってなるのよね。
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でも、時代の流れのなかで、
新しい世界を創造していくためには
そういう力こそ大切なんだ、となってきた模様。
だから、変人たちよ、胸を張れ、と。
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ということで、
5月8日の「変人講座」受講しに行きま~す。